うまく自分の中で噛み下せない。
この展開は、有りえるものではあったけれど。
でもでも、ハッピーエンドで終るって言ったじゃない?
だから、ほんの少しの欠片に縋ってました。
物語としては、完結したもので良い物語だとは思います。
でも、そのキャラが好きな人間にとっては、救いがないような気がする。
何度も何度も言いますが、私はスザルルナナに幸せになってほしかった。
特にスザクスザク。
本当に、スザクもルルも幸せな時間なんて本の少ししかなかったんですよね。
スザクもルルも、互いに一緒に居られた時間しか幸せだと思える時間は無かった。
だってルルは、アッシュフォードに行ってからもナナリを護る事が一番で気が抜けなかったと思うし。精神的負担はかなりだったと思う。
スザクはスザクだし。もうこの子はまともな時間を過ごせていなかったんだから。
だから、どうしても。
どうしてもこの二人に幸せになってほしかった。
責任も罪もあります。
あるけども!!
それでも幸せになってほしかった。欲しかったんです……。
ナナリは……。もう本当に、ルルに罪を重ねさせる事をしまいと、それだけで動いていたんだなぁと。
でも、あの言い募る場面は心が痛かった。
ルルを一番に理解できていたはずなのに、やはりナナリでは無理だったのでしょうか。
やっぱりどちらかというと、スザクのほうがルルをより理解できていたんでしょう。
最期の最期、ルルの事を本当に知ることが出来たナナリは幸せなのでしょうか?
アレは……辛いと想います。
スザクは罪を受け入れた。
ルルは責任を受け入れた。
だからって、コレはないよ…。
君達二人を大好きな人間はどうしたらいい?
回想で、本当にやるのかと聞いたスザクの本心は、やりたくなかったんだと思います。
そりゃ、殺したくないよ。
だってルルだよ?
ルルだよ!!
なのに、なのに…。
スザクの涙。
もう、どうしようもなくなってしまいました…。
そして、ナナリの絶叫。
涙が止まりません。
最期の語りが何故にカレンなのかなぁと思いますが。あの、ゼロが現れた場面で全てを悟ってくれたカレンは好きです。でも、理解するのが遅すぎた…。
でも、二人の気持ちを汲んで「アレはゼロです」と言ってくれた。
あぁ、やっぱりカレンだなぁと思いました。
きっときっと、皆が理解してくれたんではないかと思います。
ネリ様が、動いたのはルルが殺されると思ったからですか?
肉親の情からだと想いたいんですが、どうなんだろう…。でもネリ様も理解できたっぽいんだけどな。
その辺の細かいことをね、きちんと画いて欲しかったんです。
足りない。
足りないよ…。
もうね、ナナリが車椅子で出てきたときに後ろにいたゼロ。
あの二人を見た瞬間にまた涙が出てきました。
アレはスザクだよ。
スザクなんだよ!!
もうですね。
私、本当にスザクが好きなので。
どうにかスザクを幸せにして欲しかったんです。
それと同じくらいに、不器用なルルを幸せにして欲しかった。
私はスザクとルルーシュは一緒にいることで幸せになれる二人なんだとおもってました。今も思ってる。
だからね、ルルーシュ。
傍に君がいないスザクは、今哀しいと思うよ。
寂しいと思うよ。
辛いと思うよ。
君の事を思って君の事で泣いて君の事で心を痛めてると思うよ。
だから本当にコレはハッピーエンドなんですか???
やっぱり、本当はルルーシュ生きてますよ説でいいと思う。
そしてスザルル祭の新刊は、そんな本を出します。
そうじゃなきゃ、やりきれないよ。心が。