うんとですね。
ルルーシュに関して。
きっと八年前の母親の事件で、それまでの幸せだったルルーシュは死んでしまったんだと思います。
そして其処から成長出来ずに、今までナナリーの為だけに(自分の為にではなく他人の為に)生きるという選択肢をとった。
だから彼の核になる部分というのは、やっぱり離宮で生きてきた部分でしかなくて。
他は何にもないんだと考えました。
そして、何もなくなってただナナリーの為だけの存在になったのに、そんな灰色の世界にスザクが入ってきた。
笑うこともないと思ってた地獄に、光が差した訳です。
だからこそ、ルルーシュにとって三人で過ごした時間と云うのはもう宝物。
失くしたくなくてずっと抱え続けて、そっと腫れ物を触るみたいに接してしまう。
自分の存在を支える、大切なものな訳で…。
だからこそ、他の二人の感情を汲む余裕がないんです。失くしたくなくて必死だから。
スザクに関して。
彼はもう、父親を殺した時点でもうそれまでの自分が死んでしまっている。
その時点で、彼はルルーシュとナナリーの為だけの存在に、自分自身を位置づけてしまっている訳です。
でも別れなければならなくて。
その矛盾から、いびつに歪んだままに成長してしまった。
スザクにとって、ルルーシュとナナリーは正に理想な訳で。
理想として胸に抱えているからこそ、その二人の感情は無視な訳です。
自分の感情で手一杯。
もう失くしたくなくて、笑っていて欲しくてそれでもうイッパイイッパイ。
ナナリーに関して。
自分の身体がルルーシュに負担をかけているのを、判らない程馬鹿ではないと思います。
でも、だからこそ自分がいる事で兄を支えているという自覚もある。それだけ哀しい目にあってきた二人だから。
だからこそ、微笑んでルルーシュを受け止める存在に甘んじているんだと思います。
ルルーシュのために、笑う人形になることを自ら選んだ。変わることを好しとしなかったわけですね。
ルルーシュの為だけに変わることを拒否していた。
そんなナナリーにとっても、スザクと過ごした時間はとても大切な思い出であって。
再会した時は、ルルーシュと同じく失くしたくないと思った筈。
でも、ナナリーに出来ることは何も無くて。変わっていくルルーシュを知っても、離れていくスザクを知っても何も出来なくて。
だから、二期でのナナリーは変わることを選択したんだと思います。
何よりも、大切で大切で大事な二人を、今度は護りたいと思ったんではないかな?
その為には、自分と兄と大切な幼馴染の三人で閉じてしまっていた世界を、変革させようとしている。
この三人の中ではナナリーが一番王様だなぁ。
精神的に強いのはナナリーだと思います。
こんな感じで私のスザルルナナは形成されていきます。
いいのかな、こんな解釈で…。
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